今年で5回目となる「Vissla + Surfrider Creators & Innovators Upcycle Contest」では、一般の方の公募で、通常、廃棄物とされるものを、海で使用する道具にするための作品を作っていただきました。金曜日の夜、私たちは、パートナーであり友人のような存在とも言えるThe Ecology Centerに集まって、世界中から集まったファイナリストたちのプロジェクトのクラフツマンシップを称えました。

エコロジーセンターは、新しく改装されたファームスタンドに隣接し、地域の人々が集うのに最適な空間として利用されています。当日はThe Soul Beaconsによるサーフファンク、ソウルミュージックに迎えられ、ここに集った友人や家族、地元コミュニティの人々は、地元のオーガニック食材を使った地元のシェフによるドリンクやオードブルを楽しみました。中庭で人々が交流し、子供たちがスケートボードデッキをアップサイクルしてハンドプレーン製作体験をしている間、審査員たちは展示されているすべてのプロジェクトを見て回りました。

今回コンテストの審査員は、Visslaのヴィンス・デ・ラ・ペナ氏、Visslaのクリエーター＆イノベーターであるマスターシェイパーのドナルド・ブリンク氏、Surfriderのチャド・ネルソン氏の3名。それぞれのプロジェクトの創造性、アップサイクル、機能性、ディテールに注目しながら、今年のコンテストの受賞者を決定しました。

見事、優勝を勝ち取ったのはコーリー・ノーランで、彼は47個のロブスターブイ(※海底に設置されたトラップをすばやく見つけて識別するために、ロブスタートラップに取り付けるフロートの一種)、リサイクルされた輸送用木箱、ブライトワーク(※光る素材を用いて刺しゅうした作品)のノーズ/テールブロックから再生したチーク材、地元のビール工場の看板に使われていた廃アルミ、マホガニー(※植物に冠される総称の1つ)のデッキ材の端材、廃品回収されたコルクボード、廃棄MDF(※中密度繊維板)、廃業した商店のレキサン製の看板パネルを使ってサーフボードを製作しました。

2位のロン・ヒギンズさんは、廃屋や納屋から回収した200年以上前の木材を使って、驚くほど美しいスタンドアップ・パイポを製作しました。釘穴やひび割れ、虫食いをインレーで修復し、真鍮のリーシュループ、真鍮のプレッシャーベント、エントロピーワンのエポキシ樹脂でより耐水性の強いものに仕上げました。長期間の使用に耐えるよう作られているので、間違いなく美しく年を重ねることができるでしょう。

3位の野田好成さんは、伝統的な味噌を熟成させるのに100年以上使用された木の味噌樽の廃材を使ったアライアです。

最終選考に残った皆様、受賞者の皆様、おめでとうございます。また、多くの方に「2019 Creators & Innovators Upcycle Contest」に参加していただき、ありがとうございます。私たちは、このコンテストがもたらした職人技に圧倒されており、年を重ねる毎にそのレベルは進化しています。アップサイクルはVisslaの創業以来、非常に重要な意味を持っていますので、世界中の人々が参加する機会は大変特別なものだと感じています。このコンテストに参加したすべての人が勝者となった事を称えます。